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Arkansas Freeway - アーカンソー フリーウェイ -「カメラブ 備品台帳 HOLGA 135BC」

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更新日 2009-10-25 | 作成日 2008-05-18

[ホルガのある生活]

自分の中のホルガの位置づけは「お散歩カメラ」です。まず、ホルガのコンパクトさと軽さは一緒に歩いていてまったく苦になりません。さらに、「日常の中に非日常を見つける」というコンセプトは、散歩という行為とホルガというカメラの両方に共通しているものだと思います。
ホルガでとった写真を眺めていて気がついたのは、ホルガで映し出された画像は、限りなく人間の記憶の中の画像に近い、ということです。これは自分だけの感覚かもしれませんが、あのホルガのやわらかい描写やボケ具合は、頭の中に保存されている画像の雰囲気ととても似ていると思います。それゆえにデジカメなどでとられた、はっきりくっきりとした写真よりも、ホルガのぼんやりとした写真は、より直接的に記憶をよみがえらせるような気がします。もしかしたら、そういった部分がホルガの持つ最大の魅力なのかも知れません。

[構造上の特徴]

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サイズはW115×D65×H75(mm) とかなりコンパクトです。さらにほとんどの部品がプラスチックでできている上に電池なども必要ないので、信じられないくらい軽いです。たぶん水に落としても浮くと思いますw 気軽に散歩のお供として持ち歩くには非常にありがたいコンパクトさです。レンズはF8,f47mmで、驚くことにプラスチック製です。このシンプルなレンズがホルガのクセのある描写を引き出します。シャッタースピードは125分の1秒とバルブモードしかありませんww 要するに露出が固定されているんですw 唯一露出に関して撮影者が任意に設定できる項目はフィルムの感度しかありません。自分はいつもISO400のフィルムを入れていますが、相当明るい野外でない限り露出アンダーになってしまいますww ただ、ホルガにどんぴしゃの光をえられたときのうれしさは至上の喜びです。

[描写の特徴]

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ホルガの描写の特徴として、「ボケ」、「ケラレ」と「周辺光量が低い」ことがあげられます。まずその品質の悪いプラスチックレンズはあまりシャープな像を結ぶことができないので、全体的にぼんやりとした印象の写真になります。さらにフィルムのたわみが原因となり、中央にしか焦点が合いません。さらに著しく周辺光量が低いので、写真の四隅は暗い影になってしまいます。このように列挙するとまったくまともに使えないカメラのように思われますが、実際まともに使えませんww 印刷してみてまともに写っている写真が半分あれば上出来ですw しかしその中のごく一部にまったく意図せずすばらしい出来の写真が混ざってることがあります。言い換えてみればホルガは偶然の産物を楽しむカメラと言ってもいいと思いますw

HOLGA 135BC

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トイカメラの王道、HOLGAの35mmフィルムバージョンです。雑貨屋さんで5千円ほどで購入しました。もともとホルガは安価な普及カメラとして作られましたが、そのあまりにも強いクセによる一風変わった描写がアートの分野で高く評価され、その値段の安さも手伝ってトイカメラとして根強い人気を持っています。

作例

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